精神疾患症状により、メンタルクリニックに罹る患者数は年々増加をおり、平成29年時点での精神疾患患者数は419.3万人となっており、患者数の推移を過去と比較しても、増加していることが分かります。
それでも尚、メンタルクリニックへの受診を躊躇してしまうといったケースもあるのです。多くの人が、気軽に訪れやすいメンタルクリニックを作り上げるには、どのようにアピールをする必要があるのでしょうか。
今回は、メンタルクリニックをPRする動画コンテンツの可能性や、工夫の仕方などのトピックを中心に、解説をしていきます。
①そもそもメンタルクリニックを躊躇してしまう理由とは?
海外では、心療内科への受診自体、積極的に推進していたりもしますので、そのような背景から、受診の躊躇いや、抵抗感などというのは皆無であると言うことが出来ますが、日本の場合は、人により、受診しようとすること自体を躊躇うとケースも見られるのです。それは、通う時間の確保が困難というような、現実的な理由も、非常に多く存在します。
日常生活の中で心を病んでしまう人というのは、基本的にとても真面目で、責任感の強い人に多いと言われていますが、そのような性格であるが故に、「学校を欠席するなんて無理だ。」「仕事を休むなどあり得ない。」といった考えから結局、無理をしてしまうケースがほとんどです。この場合に、当事者の親や家族も、厳格である場合が多いです。
当事者の親や家族が厳格であることの弊害として、仮病であるとの誤解をされたり、身体的には健康であるならば、何も問題は無いと家族の中で判断されてしまうと、受診を躊躇う選択をせざるを得ないといった場合もありますし、あるいは、何らかのストレスを抱えているにも関わらず、自分は病気ではないと、自己判断をしてしまうケースもあります。
それに加えて、心を病んでしまった本人が、家庭を持つ世代である場合に、状況はさらに深刻化します。この場合には、手遅れになる前に、本人自身がどこかで時間を作って、そして家族に理解をしてもらい、早急に心療内科への受診をする必要があります。
またその他には、薬代やカウンセリング等で、多額のお金がかかるのではないか、と思い込んでしまうことから、受診を躊躇してしまうケースもあります。そのように思い込むと、ハードルが高いのではないか、といった結論が、本人の中でのみ、出てしまうかもしれませんが、実際には全く高額などではなく、金額で言えば、内科等と類似していると言えます。
その他には、カウンセリングを受けても、自分の気持ちを上手く理解してもらえないのではないか、などといった不安から、受診を躊躇うケースもあります。これに関しては、精神科の医師は紛れもなくプロであり、数えきれないほどの患者を日々診ていることからも、不安に思う必要のない旨をPR動画で説明をしていくことが大切です。
PR動画を活用することは、前述してきたような、クリニックを躊躇してしまう理由を解決することの全てに当てはめることができます。心療内科というのは、上記のような理由から、受診を躊躇ってしまう患者もまだ存在しますが、そういった患者たちに、気軽に受診をしてもらうには、PR動画を利用して、さまざまな工夫をする必要があります。
受診に抵抗感のある患者たちが、気軽に心療内科へ訪れるようアピールをするには、まずPR動画での宣伝が効果的です。PR動画は、拡散力や集客力に優れています。短時間で効率的に、メンタルクリニックの紹介ができる唯一の媒体と言えば、「PR動画」しかないのです。また、メンタルクリニックへの抵抗感を完全に排除するためにも、PR動画は、絶対に、必要です。
②受診を促すPR動画を制作する上で重要となるアイデア
メンタルクリニック受診への抵抗感を完全に排除するために大切なことは、メンタルクリニックを「身近に」感じさせる必要があるということです。そして、身近に感じさせることが出来たならば、患者が気軽に通いやすくなるという事実へと繋がります。
動画を制作するポイントとして、医師の先生方のお姿や、日常などを垣間見ることのできるPR動画コンテンツを制作すると、患者は安心を覚え、信頼感も得やすいです。
自身のメンタルクリニックに関するPR動画の投稿を続けるクリニックの中での成功例として、早稲田メンタルクリニックと、ゆうメンタルクリニックを挙げますが、まず早稲田メンタルクリニックは、動画の中で、クリニックの日常について語ったり、精神医学やクリニックに関する話題を中心に、ゲストを招きながら語り合うようなスタイルで、沢山のPR動画を投稿されています。
PR動画の中で扱われているテーマは、奥が深いものも多くありますが、そういったトピックを、あまり深刻になり過ぎないように、ゲストの方々とフランクに語り合うことで、会話のリズムもテンポ良く進んでいきます。メンタルクリニックを身近に感じさせるために有効な工夫が、動画の中でなされていると言えます。
PR動画の中で、何人かで議論をしたり、語り合うことの効果として、動画を閲覧する側としては、何らかのエモーションを持ち、共感を生みやすいという特徴がありますので、そういった側面からも、一つ一つが意義深い投稿となっています。
ゆうメンタルクリニックでは、マンガやアニメーションを利用することで、ユニークに、そして積極的にクリニックのアピールをしています。日本では、マンガやアニメ―ションも文化の一つであると言われるように、閲覧者に影響力を与えます。
子どもだけでなく、大人にも人気のある分野ですから、マンガやアニメ―ションを利用してクリニックの宣伝をすることは、メンタルクリニックに抵抗感を持つ患者にとっても、クリニックを身近に感じさせることが可能であり、尚且つ、親しみを感じさせることも出来るわけです。
クリニックの電話番号や、患者が電話をしづらいといったケースも想像し、インターネットでの予約が可能である等の情報を盛り込み、マンガに表現をすることによって簡潔に伝えるといった工夫をすることも、受診に抵抗を持つ患者に対して有効です。
このように、気軽に受診をしてもらうには、動画やマンガ・アニメ―ション等と、制作方法の工夫をする必要があるのです。動画やマンガ・アニメ―ションの中では、院内の環境や、日常などを伝えることも大事ですし、患者の「症状」等に焦点を当てて、制作をすることも大切です。
例えば、「このような症状があれば、メンタルクリニックへ。」というような、患者に起こりやすい精神症状をピックアップしたクリニックのPR動画を制作し、クリニックへの受診を促すといったアピール方法も、非常に効果的です。PR動画というのは、宣伝力や拡散力、集客力に優れているだけでなく、長い目で見ても、無限の可能性を秘めています。
メンタルクリニックへ躊躇うことなく受診をしてもらうには、PR動画の中で、これらの「工夫」をすることによって、気軽に受診をしてもらうことが大いに期待できます。そのためにも、クリニックに関するPR動画を制作することは、必須であると言うことができます。
弊社では、医療動画制作や、アニメーション動画制作、動画コンサルティングなど、幅広い映像制作を行っております。クオリティの高い映像をご予算に応じて制作しておりますので、お気軽にご相談ください。