2019年7月31日
南カリフォルニア大学創造技術研究所では、米陸軍研究所と共同でトラウマなどを
克服するためのセラピーとしてトラウマな記憶や恐怖体験をあえてもう一度経験させる
道具としてVRを使ったBravemindを開発しました。
暴露療法では、安全な治療の中でトラウマへの記憶を思い出させ、
トラウマの恐怖に慣れるとともに、思い出しても危険はないことや、
言葉にすることによってトラウマを乗り越えられることを学習していきます。
この療法で70~80%程度の回復がみられるとされていますが、治療者の訓練、指導が難しいこと、
時間と労力を要するため実施できる施設が限られていることが指摘されていました。
しかし、この難点はVRを使った暴露療法によって解決されます。
もともと組み込まれたプログラムを進めていけば暴露療法の難点は解決でき、
さらにVRの特徴である「世界に入り込める」を生かし、トラウマとなった記憶を再現し、
患者を回復へ向かわせることができるのです。
精神の病がVR技術で治療できるようになる未来はすぐ傍にありそうですね。