加齢に伴う記憶力の鈍化を防ぐ方法は、長年探し求められ、さまざまな国で研究されています。海外の研究で、高齢者が具体的な事実や出来事を思い出すのに、VR(バーチャルリアリティー・仮想現実)が助けになる可能性があるといいます。今回は、近年利用者が増加しているVRで脳トレやエクササイズを行うことの効果と、それを動画で伝えることについて説明します。

① 海外と日本の研究結果をアニメーションで紹介

海外の研究では、ヘッドセットを装着して仮想の近隣世界を歩き回り、所定の用事をこなすゲームが活用されています。複数回のゲームセッションの後、１時間前に見たものを選び出すという長期記憶力テストを実施します。仮想の近隣世界をプレイしたグループは成績が上がり、１時間前に見たものによく似た物体に惑わされて、誤答するような例もなかったという研究結果が出ています。VRゲームは、ヘッドセットを装着していることにより、他のゲームよりも深く没入することができるといいます。この研究で活用されたVRゲームでは、長期記憶に重要な脳領域である、海馬を刺激すると考えられています。

日本においても、VRを活用した認知機能向上の研究が実施されています。高齢者住宅には、認知症を患う方も多く入居しており、その症状の改善にVR画像を用いた認知機能の維持・向上を目的とした実証作業を大学の研究室と共に行った施設があります。その結果、一定の成果があったと報告しています。現在も一定期間、定期的に認知機能トレーニングを繰り返し行うことにより、どれだけの効果があるのか確認するという実証作業が行われています。

このVRを活用した実証作業を行った高齢者住宅は、事前にクリエーションなどの交流を目的に、シルバーeスポーツを導入していたといいます。クリエーションとしてのシルバーeスポーツの評判は良好で、ゲームの操作にも慣れ、楽しんでいる入居者も多いためにVRを活用した認知機能の維持と向上を目的とした実証作業への参加も、スムーズに行うことができたとされています。

海外の研究結果や日本の研究結果を分かりやすく説明するには、動画の利用が効果的です。動画内には、アニメーションを導入すると、さらに分かりやすく説明できます。どのような内容のVR内容だったのか、実証作業の結果どのような効果があったのかなどを表やグラフにしたりして詳細に伝えることができるのも動画の魅力です。

またシルバーeスポーツに関する説明も、動画を利用して伝えることが最適です。高齢者にはなじみのないeスポーツは口頭では理解しにくい面もありますが、動画を利用すれば視聴してもらいやすく、理解してくれます。シルバーeスポーツにもアニメーションの他、CGなどを挿入することにより、シルバーeスポーツが脳にどのような影響を与えるのかを、より効果的に説明しやすくなります。

② 実写映像でVRエクササイズを分かりやすく

最新の神経科学と行動科学に基づいたVRでのトレーニングは、楽しみながら参加できるゲーム形式で行われ、気軽に取り組める内容となっています。また、認知機能の向上だけでなく、VRを活用して高齢者などの運動の習慣化に一役買うことが期待されています。習慣的な身体活動には、生活習慣病予防や肥満の防止だけでなく、注意や集中・選択判断能力といった前頭前野の司る高次認知機能(実行機能)を向上させ、健康に対するさまざまな効果が得られる可能性があるといいます。

日常的な運動の習慣化は難しく、世界的に身体不活動化が社会問題となっていますが、この解決策として仮想現実環境、いわゆるVRを活用したエクササイズゲームが注目されています。VRと運動を組み合わせたVRエクササイズは、快気分を誘発することが明らかになったといいます。例えば疲れや退屈を感じるような運動のネガティブイメージから意識をそらし、楽しいと感じる運動好意度を高めるなど、心理的な効果が示されました。VRエクササイズの成果は、運動好意度を高める新たな運動プログラムとして、身体活動習慣の促進に貢献することが期待されています。

上記VRエクササイズゲームのように、VRを活用したトレーニング内容も、動画で伝達することが有益です。このVRを活用したトレーニングがどのような内容であるのかということに対しては、実写映像を活用すると、視聴者が実際のVRトレーニングの内容をイメージしやすいでしょう。動画内には、医師やトレーニング内容を開発した研究者のコメント、実際にVRエクササイズを取り入れている施設の様子を挿入したり、機器の紹介をすることにより、医院や施設、研究室のブランディングを効果的に行うことができます。

③ VRの将来的価値を検討

今後は、VRエクササイズのさらなる価値を示していく必要があります。ここでいう価値とは、習慣的な身体活動や認知機能向上の効果を指します。安全且つ効果的に身体活動を促進する新たな運動、VRエクササイズプログラムのように効果的な運動プログラムの構築は課題ですが、一度VR用のエクササイズ映像を制作すれば、あとはランニングコストだけで高額なコストがあまりかからないという点においてメリットであると言えます。こうした映像での治療の場合には、一度作成したものは何度でも活用することができます。

最初にかかるコストこそ多少高くなるかもしれませんが、一度作成さえしてしまえば、それ以上の映像制作はコストが不要となります。この「コストを削減できる」というのも、間違いなくメリットになります。もちろんVRそのものが、開発されて比較的間もないものであるため、内容を十分に検討するにしても時間を要することになります。

けれども、早い段階から検討していくことで、より早期の段階で導入できる可能性があります。また、大学などの研究室と共同での実証作業に協力することで、さらに早期の段階で、導入できる可能性が高まります。その分、周囲をリードする施設にもなるはずです。今のうちからじっくりとご検討されたり、研究されてみてはいかがでしょうか？

上記VRにかかるコストについても、今からじっくり検討することが重要です。大切なのは、VRを活用する利用者の意識を高め、継続できる内容や映像にすることです。
また、視聴者の目線から、VRを説明する動画を作成することです。そしてこのような映像技術を保有するのが、映像制作会社です。

映像制作会社では、要望に沿って理想の動画を丁寧に制作してくれます。個人制作では、時間も手間もかかってしまう動画制作ですが、プロに依頼をすると内容により、極めて短期間での納品を実現してくれます。依頼を行いたい制作会社がある場合には、必ずコストの確認を行うようにしましょう。幾つか該当する際には、全ての見積もりをとって比べてみると、スムーズに選択しやすいかもしれません。

弊社では、VRでの脳トレやエクササイズに関する動画の制作を承っております。VR関連動画制作の他にも、医療や介護に関連する幅広い映像制作を展開しています。各種プロモーション動画制作や映像配信サービス・ドローンを活用した空撮や動画コンサルティングなどを、リーズナブルな価格でご利用いただけます。美しい唯一無二の映像技術。動画制作のご依頼は、ぜひ弊社までお気軽にお問い合わせください。