5G×VR×災害医療対応支援

2019年9月11日

近年、頻繁に起こる大雨や地震などの災害…
災害時には、多くの傷病者の現場処置、病院選定、患者搬送をしなければならない。
一連の治療を行うには災害現場、消防、医療などの機関が適切に連携する必要がある。
しかし、遠方の現場では状況把握が難しく、各機関の連携が困難との課題があった。

5GとVRを活用することでそれらの課題は解決するのか-
国内初の災害医療対策支援の実証実験が先月29日に行われた。

災害現場に5Gの特徴を活用した高精細の360度カメラを設置。
平面映像では分かりづらかった現場の状況が、被災地の映像をVR空間上に配信・投影し、
各機関の職員がリアルタイムで映像をVR空間上で確認することで格段に効率が上がったという。

また、VR空間を介して職員と現場の医療従事者が密な連携・コミュニケーションを可能とし、
遠隔地からでも適切な指示のもと、救命活動を円滑に進められる事を確認した。

今回の実証実験で、災害現場におけるに5GとVRは有用性が確認された。
今後、ますます映像と通信の発展が人命を救う最前線で活用されることに大きな期待が寄せられる。