療業界での映像活用と言うと、やはりVR映像の作成が最も活発になっていると言えるでしょう。しかし、何も医療業界での映像活用は、VR映像だけが活発なわけではありません。たとえば小児喘息の治療では、モーショングラフィック動画も活用されています。
①試用期間や使用量などの使い方を簡単に理解できるように
小児喘息の治療では、吸入ステロイド剤が用いられることが多いでしょう。吸入ステロイド剤は、基本的には毎日使用しする薬剤になります。
しかし、いつからいつまで吸入ステロイド剤を使用し続けるべきなのかということや、一回の使用量がどれくらいになるのかということは、病院で説明されてもよく分からないところがあります。
そこで活用されているのが、モーショングラフィック動画なのです。モーショングラフィック動画は、VR映像などとは違い、立体的ではありません。簡単に言えば、紙の資料に動きやナレーションをつけたようなものになります。
しかし、そうして紙の資料に動きやナレーションをつけることによって、よりその資料に対する理解度があがるようになります。薬に対する理解度が上がれば、より安全に喘息の治療を進めていけることになるのです。
②忙しい時間でもすぐに確認できるのが大きい
こうして小児喘息の治療でモーショングラフィック動画が用いられるようになったのは、やはり忙しい時間でもすぐにその使用量や試用期間などの使い方について確認できるようになったというのが大きいでしょう。小児喘息の治療は、やはり家族が率先してサポートしないとなりません。
しかし、家族として生活を成り立たせるためには、仕事をするなど働かないとならない場合もあるでしょう。つまり、忙しい方が多いはずなのです。そうして忙しい中では、なかなか正しい使用方法について把握しづらいところがあったでしょう。
使用している薬のこともよく分からないまま使用していたらすごく危険です。そのような問題を解決するために、モーショングラフィック動画があるのです。
モーショングラフィック動画を見れば、使い方についても動画を見ているだけですぐに確認できます。例えばどこにいても見る事が出来ます。だから、いつも資料を持ち歩かないとならないという不安や手間もなくなるでしょう。
しかも、動画ですから、たとえば紙の資料のように、それがどこにいったか分からなくなることがありません。紙の資料の場合は、それをどこに置いたか、あるいはどのバッグに入れたのかということが分からなくなることも多いです。
特に忙しい中では、乱雑に扱うことも多くなるでしょうから、そうしてどこに行ったか分からなくなることなんて、日常茶飯事だったという方もいるでしょう。
しかし、動画であれば、その動画を見る事が出来るURLさえ分かれば、スマホやタブレットなどでスムーズに見ることが出来ます。
そういう意味でも、忙しい家族にとってはすごく助かるものになっていると言えるでしょう。
これからますます、幅広い病院で取り入れられることになる可能性は高いのではないでしょうか。